縋るの?ヤメテよ。 聞こえなかった? じゃ、もう一回言うわよ。 アナタと別れるって言ってんの。 サヨナラするって言ったのよ。 何故って? 飽きたから。 アナタと一緒にいること、することに。 二人きりのディナータイムも。 買い物や映画に行くことも。 知らない街へ旅することも。 一つ屋根の下過ごすことも。 同じベッドで迎える朝も。 何もかも、要らなくなったの。 アタシにとってはもう邪魔なだけなの。 嫌だ? 別れたくない? 納得できない? 納得するまで何度だって言ってあげるわ。 アナタとはもうサヨナラよ。 酷い? そうよ、アタシは酷い女。 それでも嫌? 本気で別れたくない? 縋ってでも引き止めるの? ヤメテよ。 アタシが綺麗なもの好きだって知ってるでしょ。 縋るなんてみっともない真似しないで。 最後くらい綺麗にサヨナラしたいの。 本当、嫌だの一点張りね、アナタって人は。 それでもアタシは聞かない。 どれだけ言っても。 アタシには届かないの。 全部跳ね返してやるんだから。 ねぇ、もう縋らないで。 アタシはアナタの記憶になんて縋りたくないのよ。 アタシに、何かに縋る、なんて。 みっともない真似させないで。 お願いだから。 ────最期ダケハキレイニワカレサセテヨ。 ―――――――――― 作品提供@和泉瑠津さま